IT(情報処理技術)

By 五九郎

ワクワクするIT(インフォメーションテクノロジー)動向の解説

IT進化による社会の変化が楽しみです。仕事と趣味の区別の付かないコ
ーナーですが、出来るだけ冷静に解説したいと思ってますが。

●ITに関する私の活動 ・01年12月7ー10日 愛媛大学工学部で定例の集中講義   ”システムプログラムU(オペレーティングシステム)”   情報工学科3回生80人 2単位 ・00年12月 1ー4日 愛媛大学工学部で定例の集中講義   ”システムプログラムU(オペレーティングシステム)”   情報工学科3回生80人 2単位 ・99年12月 3ー6日 愛媛大学工学部で定例の集中講義   ”システムプログラムU(オペレーティングシステム)” ・98年12月 4ー7日 愛媛大学工学部で定例の集中講義   ”システムプログラムU(オペレーティングシステム)” ・98年 1月 1日   日本経済新聞に私のコメントが載る   ”第六部 21世紀を支える技術” ・97年12月 5ー8日 愛媛大学工学部で定例の集中講義   ”システムプログラムU(オペレーティングシステム)” ・97年 7月 9日   椙山女学園大学で講演   ”ITと来るべき最適化社会” あなたの生活がどう変わる
●私の書いたもの1981年12月 68000アセンブラ・プログラミングの基礎1983年6月 リアルタイム・モニタの設計法と応用技法
●所属学会(’99)情報処理学会人工知能学会電子情報通信学会ヒューマンインタフェース学会
●ITの進歩 ●2005年   ・NTTが「2005年に各家庭に10Mbps通信を月1万で」を    目標に研究開発。 ●2100年   ・ローカル化/ホーム化が進み、労働は3日/週になり、余力は自然    との交流、人との交流に費やす。   ・従って、分散ハイテク都市になり、人々は山、川、海の側のハイテ    ク住宅に分散して住んでいる。見かけはそれぞれの地域の伝統的な    家だが、内部はハイテクホーム/オフィスとなっている。   ・ホームショッピング、ホームバンキング、ホームスクール、ホーム    スタディ、ホームリクレーション、ホームシアター、ホームシチジ    ュナー、ホームオフィス、ホームコンファレンス、・・・・で生活    活動は全て自宅で可能である。   ・前庭には、自然との触れ合いを兼ねての自給の為の畑がある。コン    ピュータ管理はされているが、人々は週末にははだしでクワをもっ    て耕している。   ・一方、近くの海には様々な魚が養殖されており、週末には魚釣りに    出かける。山にはコンピュータ管理された林や森が緑を提供してい    る。   ・人との交流が少ない中、月一度の町内の会合には必ず参加して、色    々な話題に花をさかしている。 ●30年後はどのようになっているか 日経新聞(98,1,1)の21世紀の社会と技術に関する記事アンケート回答です。  Q3 30年後はどのようになっているか?    可能になる事柄/問題点のNoと、それを支える新技術のNoは対応してます。 a 生活スタイル  (1)可能になる事柄/問題点     @在宅勤務、在宅買物、在宅バンキング、在宅行政書類入手。     A電子ローカルコミュニケーション(インターネット回覧版)、電子ローカ      ルコミュニティ(バーチャル町内会)。     Bインターナショナル電子ホビーコミュニティ(世界レベルでの同一趣味交      流会)。     C人間らしさの追求、偉大な自然とのかかわり、健康への配慮が生活活動の      中に強く意識され、ハイテクを排除し、休日には自家農園、自家園芸で土      (地球)を触り、自分自身(人)の力と知恵を使い、季節(天候)を感じ      ながら自然の恵みを受ける(自然との共存)為に汗を流す様になる。        (2)それを支える新技術     @マルチメディアイントラネット技術、個人認証技術、暗号化技術、無線通      信技術。     Aインターネット端末を高年齢者、一般家庭人でも操作可能にするアニメエ      ージェントヒューマンインタフェース技術、感性情報処理技術。     Bリアルタイムインターナショナル自然会話言語翻訳技術。     C田舎の農園までの自動交通システム。 b ワークスタイル  (1)可能になる事柄/問題点     @リラクゼーション、気分転換、市場密着用にどこでもモーバイルオフィス      (移動中ではなく、森の中とかに移動してそこでワークするもの)。     Aセレクタブル4.5(フォーファイブ)ワーク      人らしさを追求できるあの便利で楽しみな半ドンが復活し、週慟4.5日      になる、それもホームワーク、オフィスワーク、モーバイルオフィスワー      クの時間配分を1月単位で選択できる。基本は週1日オフィス出勤、週3      日在宅勤務、週1日半ドン、週2.5日休み。      (2)それを支える新技術     @、Aモーバイルコンピュータ技術、ネットワークマルチメディアデータベ      ース技術。 c 交通  (1)可能になる事柄/問題点     @ノンストップ料金所。     Aぶつからない車。     Bイベント情報、音楽、名所旧跡の説明等が、走行場所、ドライバ、乗員の      状況に応じて、モーバイルコンピュータで見たり、聞いたりできる。  (2)それを支える新技術     @無線通信技術、車センサー。       A無害透過車センサー。     B衛星通信技術、モーバイルコンピュータ技術、ネットワークマルチメディ      アデータベース技術。 d 通信  (1)可能になる事柄/問題点     @世界中どこでもお手軽マルチメディア(画像、音、文字)コミュニケーシ      ョン。  (2)それを支える新技術     @衛星通信技術、画像・音声圧縮伝送技術。 e 資源/エネルギー  (1)可能になる事柄/問題点     @太陽光を利用した自家発電により、自家用電力の50%をカバー。     A超小型電池により24時間無充電稼動PC。  (2)それを支える新技術     @太陽光発電技術、高性能蓄電技術。     A超小型電池技術。 f 地球環境  (1)可能になる事柄/問題点     @完全リサイクル生産工場が立ち上がっている。     A家庭ごみ自動選別ロボット。     B地球環境影響度センサー。  (2)それを支える新技術     @材料リサイクル技術。     A低電力小型家庭用ロボット技術、材料画像認識技術、材料触覚認識技術。     Bガスセンサー技術。 g 宇宙  (1)可能になる事柄/問題点     @宇宙ステーションに各国のネットワークドサテライトラボが開設し、各種      実験、観測が行われている。  (2)それを支える新技術     @宇宙ステーションー衛星ー地球間の高速スペースネットワーク技術。 Q4 21世紀に向けて研究、開発しているもの  (1)テーマ     ”感性情報処理技術”     ディジタルでない、アナログである人の人らしい部分の感性活動の仕組みの     解明と応用。       (2)背景、目的     ”人中心の社会の構築”     科学技術の進歩により、人の生産活動は非常に豊かになってきた。その結果、     これからは、人中心の社会になっていき、社会の仕組みや働き、人を助ける     機械も人を中心としたものに移って行く。その中で中心となる人の本来の人     らしい振る舞いを解明し、工学し、製品に応用する。      (3)解決される事     ”人の心がわかる、人に優しい使い易い機器の開発”     人の心を理解できる機械、機器が実現でき、人と機械とのやり取りが、人に     とって抵抗のない、自然な、あたかも人と接しているような感じで行え、地     球上の全ての人が、機械の恩恵にあずかれ、自然の中で真の人と機械の協調、     共存が実現できる。      Q5 地球環境としてしなければならない事  (1)企業     ・まずは、自社生産物のリサイクル化推進等の自努力をし、きっかけづくり      をし、その後、各行政と連携し、行政、市民との連携で推進を図る。       (2)行政     ・まず、原因、結果、予測等の広報で、国家レベルでの意識向上。次に、企      業、行政、市民での責任分担のガイドラインづくり。  (3)市民     ・自らも責任の分担を自覚し、生活の中で実行出来る事の実践、社会意識、      問題意識の向上。 Q6 30年後のキーワード  ・グローカル(glocal=global+local)   時間的、空間的、社会階層的にバリアフリーなグローバル化が進み、グローバル   な観点が重要視されてくるが、逆に、そのグローバルを構成する存在価値、つま   りローカル特性も強く要求されてくる。つまり、グローバルを意識したローカル   が重要となってくる。  ・ナチュラル   地球環境問題や人中心の社会になっていくにおいて、基本は人の自然、機械との   共存である。つまり、人自身もナチュラルが追求され、、機械は人との関わり部   分にナチュラルが必要となる。  ・セレクタブル   今までは、人が、必要な物や情報を取りにいっていたがこれからは真反対で、物   や情報が勝手にたくさんやって来る、それを人がセレクトする時代になる。その   セレクト力が人の活動結果に大きく影響を与える。  ・ヒューマン   科学技術が進化し物質社会が終了し、これからは人らしさの追求自体が物事の尺   度になっていく。 Q7 研究者として21世紀の夢  ・IT技術や感性処理技術により、全ての人々が先端技術の恩恵に対して平等にな   り、グローカルな存在として、セレクタブルで、ナチュラルなヒューマンを   楽しめる社会構築への貢献。  ・例えば以下。   社会全体が家庭とか人を中心に考えられた仕組みになっており、それの基本母体   である家庭はグローバルネットワークに接続されたホームオートメーションが進   み、機械的、繰り返し的な作業は、ホームコンピュータや、ホームロボット、ホ   ームエージェントがこなしている。家族構成に応じ、ホームネットワークが設備   され、各人の活動を支援する各個人に合わせた専用コンピュータが各人の部屋に   設置されている。そのコンピュータによって、仕事や、学習が行えるようになる。   又、各人の部屋から、買物、支払い、行政への手続きが行えるようになり、外出   はほとんどする必要がなくなる。又、ニュース、イベント情報も、各人が設定さ   れた分野の好みの情報が、夜中に各人のコンピュータの中に取り込まれており、   毎朝、それをみてから、その日の詳細スケジュールを決定する。        しかし、家族の絆や人間らしさの追求、偉大な自然とのかかわり、健康への配   慮が生活活動の中に強く組み込まれ、休日にはハイテクを排除し、自家農園、自   家園芸で土(地球)を触り、自分自身(人)の力と知恵を使い、季節(天候)を   感じながら自然の恵みを受ける(自然との共存)為に汗を流す様にもなる。
●ITの解説 ●エージェントとは   ・人の”自然な指示”で、(ネットワーク上の)”情報を集めたり整    理してくれる”ソフトウエア。 ●CTIとは  ーコンピュータテレファニーインテグレーションの略   ・コンピュータと電話を一緒にしたもので、ディジタルとアナログの    合体、共存です。   ・コンピュータのデータ処理機能、メール機能と電話の音声伝達機能、    FAX機能、データ伝送機能を合わせ持っています。逆にそのよう    な文字、音声を使ったコミュニケーション機能を一つにした、と言    った方が良いでしょう。   ・出先から、電話に加えてメール、FAX、ボイスメール、データの    送受信が出来ます。 ●Windowsーceとは   ・マイクロソフトが開発したWindowsのコンパクト版でROM    +RAMで稼動する軽いOSです。   ・PDA(携帯情報端末)、モーバイル(移動)、ホームオートメー    ションコンピュータ用といわれています。(ビルゲーツはホームオ    ートメーションを一番狙っていると言われています。)   ・SUNのJAVAを使用したNC(ネットワークコンピュータ)の    考え方と全面対決しています。   ・私も96年11月にラスベガス開催されたCOMDEX会場で触っ    てきました。 ●NCとは  ーネットワークコンピュータの略。   ・ネットワーク接続で使用する軽い、安価(500ドルコンピュータ)    なコンピュータ。   ・基本的にはディスクは持たずに、プログラムはすべてネットワーク    上のサーバーから必要なものをローディングして使用します。   ・このコンピュータにJAVA言語やJAVAーOSを使います。   ・オラクル社が非常に頑張っています。   ・しかし、ビルゲーツは糞味噌に言ってます。    ●ECとは  ーエレクトロニクスコマースの略。   ・色々な広い意味があるが、要するに電子商取り引きの事。つまり現    金や紙の伝票を使わずに売買をすること。   ・大きく分けて、企業と消費者、企業と企業間のECがあります。後    者はCALSとも言われます。   ・現在、通産商が推進事業を行っているもので、各所で色々な団体が    実験推進しています。   ・簡単な例でいうと、自宅で、カードを使ってパソコンでものが買え    たり、銀行からお金をおろしたりする事が出来るといっています。   ・97年度は実験がめじろ押しでしょう。    ●電子マネーと電子財布とは   ・本来的な意味のECに使うもので、金額の入ったICカード(読み    書きできる)を電子マネー、時々その現在金額をみる為の装置を電    子財布といいます。 ●ホームオートメーション?とは   ・家庭にあるマイコンが組み込まれているパソコン、ゲーム機、電話、    FAX、ビデオ、テレビ、パソコン、ワープロ、電子レンジ、冷蔵    庫、食器洗い機、電気釜、洗濯機、エアコン・・・・がすべてホー    ムネットワークで接続されて集中制御される。   ・何がどうなるのだろう?   ・町内会の回覧版はメールになるのだろうか?。でも年寄り夫婦でも    使えるパソコンがいるなー。COMDEXでビルゲーツが言ってい    た。使いやすいパソコンを目指して、マイクロソフトも研究費を多    くして、音声認識、感性情報処理技術を研究し始めた。     音声Windows? 人の気持ちが解るWindows?。 ●行政の高度情報化とは   ・遅れ馳せながら日本の行政も頑張っています。   ・住民票なんか自宅のパソコンで取り寄せたいね! ●感性情報処理技術   ・各大学や企業が研究し始めた新しい技術分野。   ・人の感性(嬉しい、悲しい・・)のしくみをチャント理解しようと    する学問。   ・例えば、仕事場でどんな壁にし、どんな音楽を流したら成果が上が    るとか。また、気持ちが引き締まる絵の検索とか。   ・新しい学問なので、まだまだなので良い例もまだありませんが、非    常に期待されたいます。 ●JAVAとは  ◎コンピューティングのパラダイムシフトか!  集中 →分散       →集中分散     →集中軽分散  大型 ワークステーション クラアントサーバー ネットワークコン                             ピュータ  ◎概要   ・SUNが開発。しかし、SUNに大きなメリットは有るのか?   ・携帯情報機器を開発するp・jから生まれた。   ・サイズも小さく信頼性の高い安全なプログラム・コードを書く為の    言語。   ・従来のコンピュータの利用形態を大きく変えると共に、コンピュー    タ業界にパラダイムシフトをもたらしつつある。ネットワークをプ    ラットフォームにした。   ・C++を安全にしたようなもの  ◎特徴   ・多くの言語の良いところ取りした言語。   ・コンピュータプラットフォームインデペンデント    JAVAランタイムインタープリタを備えたプラットフォームであ    ればハードウエア・アーキテクチュアに関係なく実行できる。   ・アプリケーション・オン・デマンド    ネットワークで接続されたクライアント・サーバー型のコンピュー    テイング環境を前提。JAVAアプレットをサーバーからダウンロ    ードして実行する。  ◎コンセプト   ・アーキテクチュアインデペンデント。   ・シンプル   ・オブジェクト指向   ・分散ネットワーク対応   ・堅牢性   ・マルチスレッド対応
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